アイスクライマー

(1985年1月30日発売/アクション/FC/任天堂
ガキの頃ものすごい大雪に見舞われた記憶というのはそんなにはなくて、あったとしても豪雪地帯なんかとは比べ物にならないくらいしか積もらない東京の雪。ニュースで見るような膝の上まで積もる雪がうらやましかった。
漫画で見た雪の上を転がして雪だるまを作るのに挑戦するも、予想外に疲れることに気付きいつもできあがるのは大抵バスケットボールサイズの雪だるま(この辺から面倒くさがり屋の片鱗が見える)。なくならないでずっとあってほしいと思う。でも3日後くらいからは段々と溶けてきて、ある日学校から帰ってくるともはや原型をなくしてしまっている。それならいっそ、徐々に消えていくなんて悲しい消え方はしないで一晩で消えてなくなって欲しい。雪だるまは消えてしまったのに、アスファルトを覆うアイスバーンは所々に残っていて、気を抜いた頃にツルッと滑ってケツをしたたかに打ち付ける。雪なんてやっぱそういいものではないなあと思う。


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FCのアイスクライマー、ガキンチョの頃よくやりました。マリオブラザーズバルーンファイトと並ぶFC初期3大対戦ゲームの一つ。協力プレイがあっても絶対協力しないゲームだった。1面くらいは一緒にクリアするものの、2面くらいからダチが下の階層でまごついてるとお構いなしに上に上がる、上にスクロールする画面、闇に飲まれていく2Pのピンクエスキモー。
やがてどちらが先に相手を蹴落とすかのバトルになり、相手を奈落に押し出したり、足元の氷を砕いて落とすなどという醜いプレイの応酬に。相手の残数が先になくなって画面下からシュゴゴゴゴ…とGAME OVERの文字が出てきたらそこで勝ちだ。社会の縮図!
ま、こうなるのはまともにやってもめちゃ難易度が高いせいなんだよね。滑る氷が出てからはもう阿鼻叫喚。
やっぱり雪なんて、クリスマスにだけ降ってればいいんだよ。




↑動画です。25分45秒のとこで爆笑した。