スマッシュTV

(1992年3月27日発売/シューティング/SF/アスキー


これを知っている人は結構限定されると思うが、今から十数年前俺の住んでいる地域ではテレビの5チャンネルで衛星放送のチャンネルごとの分割放送がやってた。まー俺は衛星放送など興味がなかったのだが、唯一深夜になるとそう、エロ番組(今思うとプレイボーイチャンネルなど)がやっていることがあった。
おませだが当時エロビデなど買える年齢でなかった俺にはこの16分割画面のいくつかのエロ番組が楽しみであった。


その中で一際目を引いたのが、大げさな会場で行われるストリップショーだ。かなりデカイスタジオにマリオみたいな顔した青いスーツを着た司会がいる。彼が「ショータイム!」と叫ぶと(分割画面なので実際に音は聞こえないが)、スタジオにある階段からエロい下着に身を包んだショーガールが降りてくる。
ショーガールが尻を振りはじめながら薄衣を少しずつ脱いでゆく。Tバック一枚になると、次のガールに代わる。
それが30分くらい続くとラストになって、今まで出てきたガールが横一列に並び…一斉にフリフリするのである。直感的に俺はこれはアメリカの番組だと思ったわけだが、同時にこんなすげえエロ…いやエロを一大エンターテイメントに仕立て上げるアメリカに畏怖を覚えたのだった。『いつか本場のアメリカのストリップショーをこの目で見なければならんなあ…』と、その時誓った。


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一体なんの前フリだよ!と思う方もいるだろうが、今回紹介するスマッシュTVの雰囲気もこのストリップショーに通じるものがある。主人公は命知らずな賞金稼ぎ。彼等は失敗すれば死亡するデスゲームなTV番組に出演し、命をかけて金を稼ぐのだ。脂ギッシュな中年の司会がいて、彼はまるで楽しいショーの始まりを告げるかのように高らかとゲームの開始を宣言する。
明らかに異質な空間だが、彼等はそれをただエンターテイメントとして放送する。怪物に追い詰められ死にそうな目に会う主人公達。1面をクリアしても笑いながら「次も楽しませてくれよ!w」と言わんばかりの司会。この司会の上から見下ろし感に次第にプレーヤーも怒りを覚えてゆくのだ。まあ実はこの司会がラスボスということで、倒せばスカッとするんだけどね。

糞ゲーに見えて意外と中毒性のあるゲームなんだよね。すんごい面白いってわけでもないけどなんかやっちゃう!みたいな。ただメインテーマソングはハマりすぎて頭にこびりついてループしまくるんだわ。ん〜アメリカっぽい。。





ゲームと関係ない4コマでごめんww