ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ(D&D SOM)

(アーケード/横スクロールアクション/最大4人プレイ/CAPCOM 1996年発売)
とりたてて何もすることのない日曜日の昼下がりにコバヤシに電話をして神保町の老舗ゲーセン『ミッキー』で待ち合わせる。元焼き肉屋だった店内の奥まったところにD&Dの筐体があって、そこに50円玉を二枚入れる。倦怠期の夫みたいな顔してコバヤシがファイター2Pを選ぶ。俺はマジックユーザー。
コバヤシは無理めな動きを繰り返し密かにゲームオーバーを狙うが、危ないところを俺が魔法で救う。HPが減れば回復の指輪で回復してやる。コバヤシは飽きがきてたみたいだったけど俺は何度このゲームをクリアしても面白かった。結局二人でまたクリアー。100円で約一時間半。神保町で飯を適当に食う。もうどこかに行くには遅い時間。自転車で帰って家の前で別れる。これで楽しかった。いい時代。
格ゲーで知られるカプコンはまた多くの名作横スクロールアクションを作っていて、これは後期の作品。攻略の手順を知れば1コイン・一時間半でクリアできるという伝説のゲーム。事故って死んでもコンテニューはプレーヤーの間でタブーだった。D&Dという海外のTRPGを題材にしてるので版権が色々あるのか移植はSSだけ、この前にもう1作D&Dがあるが、続編はでなかった。格闘ゲーで5分で1プレイインカムが取れるところをこのゲーム一時間半だからね。横スクロールアクションは時代の波に消えていった。が、まぎれもなく名作。