KOF94

(1994年8月25日稼動/対戦格闘/アーケード/SNK)
もう15年以上前か…時は対戦格闘ゲームブームの真っ最中。SNKから飢狼と龍虎シリーズのキャラが一同に会するオリジナル格闘ゲームが出るという情報が流れた。
「そんなまさか」と言われる中、ついに話題のゲーム画像が雑誌に掲載された。「おおお…でもなんか荒っ!」飢狼と龍虎シリーズと比べて新作ゲーの画面はお世辞にもキレイとは言えなかったものの、両シリーズのキャラが戦ってる画像は格ゲー好きのハートを一瞬で鷲づかみにする。数ヶ月後、稼動している姿を見た時、ハッキリいってチビった。じゃなくて手が震えた。
初プレイは乱入。相手は龍虎チーム、俺は飢狼伝説が好きだったので飢狼チームを選んだ。初めて乱入するゲームで勝てるわけもなく、惨敗。けど三人使って相手を一人は倒すことができた。


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この三人チーム勝ち抜き戦は当時画期的だった。三人いれば下手でも一人くらいは勝てる充実感が味わえる!というのは当時のゲーム雑誌の宣伝文句。確かに熱かった。また純粋なチーム戦としての戦略性があったのは数あるKOFの中でもこの94だけだと俺は思う。続編のKOF95以降はチームエディットが搭載されてチームに関係なく好きなキャラを三人組み合わせて戦えるようになったが、94は固定された三人チーム同士での対戦だった。
それぞれのチームには一番戦力の「エース」、平均的な強さの「中堅」、そして弱い「お荷物」がいて、その三人の戦う順番をどうするかが問題だった。「お荷物」を先鋒にして一人でも勝ち抜ければグッと楽になる…それとも先鋒に「エース」で相手の「お荷物」「中堅」を潰す?などなど。


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そして発売後しばらくして出たムック本で、結局どのチームが強いのかというランキングが出た。一位は飢狼チーム、二位は怒チーム、三位は龍虎チームだったと思う。主人公チームは五位くらい。飢狼チームはテリーがエースなものの、他二人も一通り技が揃っている主人公格キャラでそこそこ強いので穴がない。というのが理由。二位の怒チームはエースのハイデルンが個人キャラ総合一位の実力を持っていて、後二人が中堅の上くらいの性能を持っているからだった。
この結果には満足した。今までSNKを支えてきたテリーが新参者の京に負けたらいやだなーって思ってたんだよね。(俺SNKキャラではテリーが一番好きね。ムックを見るとOPムービーの絵コンテ案では京に膝蹴り食らって白目むいてるテリーがいる。これ採用されてたら悲しかっただろうな〜)
俺はこのKOF94は弁当箱のようにデカく高価なネオジオROMカセットを買うくらいにハマった。爆発的な人気の出た95はそこそこやったけど、うまくはなれなかったので96あたりで完全に離脱。でも98は面白いね。最近のKOFにもチーム戦モードみたいの搭載されればいいな〜とよく思います。