FF8(1)

※この記事は10/19・18で二つに分かれています。これが最初。


(1999年2月11日発売/RPG/PS/スクウェア
小学生の時に塾で一緒だった連中とはその後も付き合いが続いてたものの、やはり中学生、高校生と環境が変わってゆくと会う頻度は減っていった。中学の同級生が地元の公園で花見パーティーをやるのでこいという連絡があった時、「とにかく人数集めたいから俺等が知らないお前の友達でもいいから呼んできてくれない?」と言われたので、ふと塾のメンバーを呼びたくなり横浜に住むナカタ君(仮名)とFなど数人に声をかけた。
かなり久しぶりに全員顔をあわせる事になるその花見に、美里真理で日に一人エッチを3回もしてしまうほど俺はワクワクしていたわけだが、横浜から来るナカタにはびっくりさせられた。前日からウチに泊まりに来ていたナカタは小中の頃の純朴で不器用な性格が豹変して、やけに斜に構えて普段会話でそれほど使わないような熟語や言葉を連発するようになっていた。厨二病という奴だ。小学生の彼の面影は微塵もなかった。
花見の会場に着くやナカタは「いいねぇ〜シュールだねぇ〜この雰囲気、かなりマッドじゃね?いいよいいよ〜」とかほざきだして、ジョジョ立ちのようなくねった立ち方をしながら考える人のように顎の下に手を置いた。『いや…ごく普通の花見会場だと思うが…』という俺の意見もむなしく、彼を他の人に紹介する度に「まっ、紹介されても俺は人とはあんまりツルめない狂犬というか飢えた狼なんで…」とか、「いいねぇなんかキミシュールな雰囲気まとってるねぇ〜オーラ感じるよ」などとほざきやがるのでどうしようかと思っていると少し遅れて同じ塾メンバーのFがやって来た。
Fはスネ夫と芸人を足して2で割ったようなひょうきんさと要領のよさを持ち合わせていて、当時の俺らの中ではギャグ担当かつ頭脳派というリーダー的な存在。だけど高校生の彼もそのひょうきんさは少し影を潜めていて、クール系キャラへと変貌しつつあった(そういう意味ではこの時俺等は誰もが変わろうとしてて、誰もが厨二病だったのかもしれない)。

続く