FF8(2)

※この記事は10/19・18で二つに分かれています。これが二番目。


俺はFとナカタを引き合わせた。再開に喜ぶF、声をかけた俺もその様子を満足して見ていると…次第にFの顔が曇ってきて、大魔神のように笑顔から般若のような顔つきに変貌したかと思うと、「バッカ野郎―――――ッッッ!!!」とナカタの頬に猪木ばりの猛ビンタを見舞った。会場中が水を打ったようにシーンと静まり返る中、それを気にもせずガッシとナカタの肩をつかむF。「…お前そんな奴じゃなかったはずだろぉ?お前はもっと純粋な奴だったじゃねえか!思い出せよ!なんでそんなになっちまったんだよぉ!?」と叫んだ。よく見るとFの目には涙が滲んでいて、頬を赤く染めたナカタも多分痛くて泣いていた。
そこだけ熱血スポ根漫画になっとる…超展開に唖然とする俺を尻目にFはナカタの首根っこをやんちゃな猫のにするように掴むと、彼を公園のちょっと高くなっているアスレチックの上に連れて行った。そこでナカタを正座させ新興宗教の教祖のようにこんこんと説教するF。ナカタはうつむいて頷き続けていた。半分洗脳みたいだった。


しばらくして解放されたナカタは、ちょっとだけ昔の顔に戻ったような顔をしていた。そしてその日は二度と厨ワードをはく事はなかった。。
が、結局彼が厨二から解き放たれたのはその日だけで、次の日からはケロッと元に戻り、そしてそれは成人しても続いた。ヤっさんの屋敷をかっけぇとかいって写ルンですで激写してたらチンピラに木刀もって追いかけられたり、新体操をやってる女の子と携帯小説ばりの猛恋愛をしたりとここで語りきれないほどのエピソードを振りまく彼だったが、しばらくして彼は厨ワード満載のモバイルゲーのシナリオライターになったのだという。厨二病も貫き通せば仕事になる!俺は彼に漢を感じた。


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FF7もそうだったがFF8の主人公も最初クールだった割に後でナヨってきやがってそこは興醒めしまくりで、クールキャラなら最後までそれで行けよ!世界最高峰の傭兵学校の優秀生徒がどーしてそこでそんな行動取るんだよ!とか、突っ込みどころは満載だったけど、カードゲームは面白かったしバラムガーデンという学園モノの雰囲気やキャラも実は大好きだった。細かいダメな所を直してリメイクしてほしいFFナンバー1です。
挿入歌のフェイウォン歌うEyes On Meはゲーム曲至高の名曲で、この曲は何千回聴いたかわからない。フェイウォンは日本で有名になって中井喜一との変な恋愛ドラマにまで出てその後日本ではプツっと消えたけど、曲に合わせたEDムービーは鳥肌立ったし、泣いた。なんだかんだでこの頃のスクウェアは俺的には輝いてた。


Eyes On Me

FF8 EDムービー