ロールキャベツ




俺にしては珍しくウマが合う、という奴だったろう。
決してキレイではない彼女とは趣味も好きなものも共通項がほとんどないのに、話のテンポだけはびっくりするくらい合った。意識することなくぽんぽんと話題が口から出て行く、それを受けて彼女が快い返しをしてくれる。正直彼女と話すのは楽しかった。仲のよい女友達という奴だ。
そんな彼女とは恋愛関係に発展する事はなく、ある日彼女がクラスの男に告白されて…正直彼女は迷ったらしいが、結局付き合う事になった。それからも彼女とはクラスで会えばポンポンと言葉を飛ばし合う仲だったから、普通に彼氏できてよかったね、というようなものだった。



ある日深夜に彼女から電話がかかってきた。彼氏と今一つうまくいかない、気に入らない所があるのだという。俺はそれじゃ別れれば?と言った。彼女は、でも…いい所もないわけじゃあないし…と。俺はそれじゃ付き合ってればよくね?と言った。彼女は、でも…やっぱりむかつくところあるのよ…と。(以下3ループほどこれを繰り返した。)
段々面倒くさくなってきて、『じゃあなんで俺に電話したんだよ!どっちの意見言ってもきかねーなら壁にでも話してろ』
という事を言った後、電話をガシャーンと切った。学校を卒業した後だったその時、彼女からの連絡はそれが最後になった……。


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という話をその後知り合いの女性に話したら、
「バ、バッカじゃないのwwww(涙)アンタそれ別にアンタに意見求めてないわよww 話聞いて欲しかっただけだよww お、おなか痛ぁ〜い…wwww あたし絶対あんたに恋の相談しないわww」とひっくり返って笑いながら言われた…。うん、その通りだと思う…。



知り合いの男に話をしたら、
「おまw マジでそんなセリフ言ったの?w 相談してきた女に?ww だぁーーーはっはっは…ヒィ〜…w 言えない、言えないよVESさんそのセリフはw さすがっすVESさんwww」と言われた…。


相談乗るのって本当難しいと思いましたわ…そんで、短気は損気…。あ、でも悩み相談は募集中だよ!困った人はVESの悩み相談室に連絡してね☆(ピチピチの女の子限定な。男はテメーの悩みはテメーで何とかしろや!ボケ)


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ロールキャベツはトマトソースで煮るのもありますが俺はコンソメであっさりすっきり煮るのが好き(ビーフコンソメだとなおよし)。できあがりもキレイだし。そこにホワイトソースをかけるのがまたうまい。
まずキャベツの葉を一枚一枚破れないように丁寧にピリリ…とはがしてゆく。途中でビリッとか破れるとブチきれそうになるが、我慢…ここで既に短気だとダメな料理なわけ(↑それで上記のようなお話)。葉の筋の厚いところを薄く切って、これをお湯でやわらかく茹でる。それであらかじめ作っておいたロールキャベツの種を巻く(ここからは楽しい)。煮る…完成!
冬はやっぱこういう暖かい料理かな〜。