五目ちらし・関西風?おいなり


亡くなった祖母が作るおいなりさんは、出身が千葉だけあって味付けおあげの中に白い酢飯だけ。というもの。しかも千葉の中の更に田舎だったので、小さく、かわいらしく、都会の人が好むように、控えめに少量に、とかない。
大量の酢飯を詰め込めるだけ詰め込んだ祖母のおいなりさんは、一個200g以上はあった気がする。そのおいなりさんで育った父親が母親と結婚する前、母親の前で祖母の作ったおいなりさんを食べた時、父はそれを8個も平らげたという。普通の白いご飯だったらそんなには食べられないだろうに、酢飯をおあげに包むと普段よりもずっと多く食べられるのだからすごいものである。

                   

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で、俺もふと自分でおいなりさん作った事なかったなあ…と思って作りたくなった。
祖母が作ったものと同じ物を作ろうかと思ったけど、以前関西出身の人に作ってもらった関西風いなりを作る事にした。
関西風は関東風の白い酢飯を入れるのではなく、中に五目ちらしを入れるというカラフルなおいなり。んなわけで俺もまず鶏肉・にんじん・こんにゃく・椎茸を出汁で煮て錦糸玉子を作り、五目ちらし(レンコンとかも入れたらうまそうだよね〜)を作った。
後は買ってきたおあげを半分に切って煮てちらしを中に入れるだけ!と思っておあげを袋上に開こうと思ったら、そのおあげは中身が薄い厚揚げみたいになってて、とても開ける感じじゃなかったんだ…。
やべえ?おいなりさんにはおいなりさん用のおあげじゃないといけなかったんだろーか…?と思い、なくなくその日は五目ちらしをそのまま食った。




(五目ちらし。錦糸玉子は水溶き片栗粉を混ぜるといいって始めて知った)




で、後日リベンジ。
中に入れる酢飯を五目ちらしと、酢飯に青じその実という漬物と白ゴマを混ぜた二種の具を用意。別のおあげを買ったら包丁で半分に切ったら、指で簡単にペリリ…って袋状にできた。これならすぐおいなりさんにできるよ!



五目ちらしの入ってるのもうまいけど、中身が色々あるってのも面白い。今回は二種だけだったけど、大勢で食べるような時、物凄い沢山おいなりさんを作るような時は、三種類くらいの酢飯を用意したら、面白いかな。いやーでもうまかったわ。

カロリーはいなり寿司の大きさで変わるんだろうけど、俺はご飯二杯分くらいだったら軽いかな…。油揚げもまあまあカロリーあるそうで…。でもこーパクパクっといきたくなっちゃうんだよね。



関西風いなり、たまにはばーさんの霊前にお供えしてあげよっかな。でも千葉の白い酢飯の入ったおいなりさんが、やっぱり好きかな。