ベトナム・4区

こないだの日記で写真を載せたベトナムホーチミン4区の続き。


ベトナムにはサイゴン川という結構幅広な川が流れていて、こっちが中心街、あっちが4区(貧民街?地元の人の街)みたいな感じに分かれている。夜見比べてみるとわかるんだけど、ある程度街明かりの灯っている中心街に比べて対岸の4区はほぼ真っ暗。いかに質素な暮らしをしてるかががわかる。
4区にはこの渡し舟(無料)で渡ることができる。人・バイク・車、何でも乗せてしまう。この船はかなり頻繁に行ったりきたりするけど、いつも大勢の人が乗っている。だから全容はわからないものの4区にもかなり大勢の人がいるということが見るとわかる。それなのに夜見るとマジで真っ暗なわけだから何やら不気味な感じがするのだ。
俺も今まではビビッて向こう岸から眺めてるだけだったけどついに今回は乗り込んでみることにした。


船が4区に着くと、国境のような(見たことないけどw)物々しいゲートをくぐって外に出られる。


こんな感じの背の低い建物や質素な店が連なっていた。それ自体は中心街とまた雰囲気が違ってていい。 だけどここの人達は明らかに「何だコイツ?」「何のこのこ旅行者がきとんのや」というような空気を醸し出していた。目が合えば睨み付けられ、脇を走るバイクはすれ違いざまクラクションで煽ってく。旅行者が来る場所ではないのだ。
俺はよく映画や漫画であるような、「ならずものが弱者を取り囲んで、バイクをブオンブオンいわせながら、ならずものの一挙一動にビビくる弱者をあざ笑う」場面の弱者になった気分だった。


おばちゃんの写真を取ってたら指差してすごまれる。この眼はやばい。
まあ別の場所で出会った果物売りのおばちゃんはいい人だったけど、成人男性はどいつもこいつも威嚇的な目で睨まれた。
帰ろう、と思ってゲートの方に足を向けると、今ゲートからでてきたばかりのアメリカ人っぽい老夫婦(ベトナムはやけアメリカ人の旅行者多い)とすれ違った。うぉ、こんな年配の旅行者がこんなとこきて大丈夫なのかよと思った。
というわけで、4区はあんまりオススメしない。