バラナシ1・待ちに待ってキングフィッシャー

くっくっく。

はっはっは。

だーはっはっはっは!!









この日は朝から笑いが止まらなかった。


何故ならデリーを離れ空路にて聖地バラナシに飛ぶ日だったのだが、それに使う航空会社がキングフィッシャーという会社だったからである。説明が必要になるが、この会社はビール会社が母体となっており、事前にネットで調べた情報によると、なんとフライト中にうまいビールが提供され、しかもそれをついでくれるのはバドガールの格好をしたねーちゃんとのことだったのだw 俺はその情報を見て即数あるインド国内線のうちキングフィッシャーの券をとる事にした。




ナイスすぎるだろインド航空会社w



と、いうわけで超絶楽しみにしてデリーを離れインドへと入国する時に訪れた空港に向かう俺。この空港から国内線も飛んでゆく。搭乗前には割と入念な荷物検査などがあり、検査員も軍服を着たおっさんやインド女性などがずらりと並んでいる。こういうところにインドの紛争やテロに対する緊張感を感じてしまう。

とはいえ、軍服に身を包んだインド女性ってのはなんつーか…バイオハザードみたいというか、エロいというか、思わず柱にくくりつけられて鞭でぶったたかれたくなってしまう雰囲気がある。それでいて、擦れていないのかカメラを向けると中学生のように恥ずかしがるギャップが楽しい。





そうこうして検査を終え、フライトすることになった。










話が違うww誰だ嘘情報を書いたのはよw


いや、確かにCAはインド美人だったが、誰一人としてバドガールの格好をしている者はいなかった…。くっそだまされた…。







しかもビールなどは当然のように出ず、カレーのできそこないのようなミールとライム味のジュースが一本でただけという。くっ何もかも話が違いすぎるよ…。



                        ※



デリーからバラナシまでは空路だと1時間半という短いフライトだ。これが鉄道になると糞長い時間がかかり死にそうになるのだろうが、鉄道については後述するとして。
とにかくあれよあれよというまにフライトは終わりをむかえようとしていた。ガイドブックのバラナシのページを見てみる。空港からかなり長い距離をタクシーで市街地まで移動しなければならないようだ。



うーむいくらくらいかかるかな…。

などと考えていると、俺の後部座席から突然


「Sorry,Do you go to Varanasi?
Do not you share taxi charges with us?」(Yahoo翻訳)



あなたバラナシ行くの?私達とタクシー代シェアしませんか?という女性の声が聞こえた。



『は、はひ…?』




こ、これはぁぁああッ!?
タクシーをシェアしませんか>よかったら一緒に旅行しませんか?>よかったら私の部屋来ませんか?>よかったら合体しませんか?
という、男の一人旅行だったら聖人君子でも妄想してしまうという(誰だって一度は想像するから。マジでw)伝説のフラグがついに俺にきてしまったんじゃねえかっていう!









ギギギギ…と、壊れかけたぜんまい人形のように、俺はゆっくりと首を振り向かせた。



バラナシ2に続く。