インド
インドのような衛生的にイケてない国で腹を壊すと何が困るといえば、やはりトイレである。ホテルや高級レストランならまだしも、庶民的な店や公衆トイレなどは汚そうで行く気にはなれない。ホテルを出て周囲の青の街を探索していたのだが、三十分もするとト…
道中何度か目を覚ましてトイレに行った。便器の穴はそのまま車体の下に繋がっていて、つまり線路上にそのままブツが垂れ流しになるというダイナミックな作りだ。 自席に戻る途中で一等車両を通る。左右に個室のようにカーテンを閉められる二段ベッドがあり、…
軽く夕食を済ませた後デリー駅へ向かったのは搭乗の三十分ほど前。もうほぼ陽は暮れていて、午後6時を回っていた。 デリーからジョードプルまでの鉄道は夜行列車で十数時間といったところ。あちらには昼前に着くことになる。このチケットはバラナシに行く前…
まいった…。 俺はバラナシからの飛行機が着いたデリーの空港ターミナルの椅子でずっとそう考えていた。隣には同じ飛行機に乗っていたyuiがノートパソコンを開いて香港へ帰る飛行機待ちをしている。『ちょっと行ってくるわ…荷物よろしくね』 「また…VES大変ね…
バラナシでの最後の朝焼けも見たくて時計をセットしていた。起きて窓の外を見やると、もう空は明るくなっていた。けれど、その朝焼けはかつてないほどにドラスティックで美しかった。 俺はいてもたってもいられなくなってカメラ片手にホテルを飛び出した。す…
バラナシでの最後の朝焼けも見たくて時計をセットしていた。起きて窓の外を見やると、もう空は明るくなっていた。けれど、その朝焼けはかつてないほどにドラスティックで美しかった。 俺はいてもたってもいられなくなってカメラ片手にホテルを飛び出した。す…
(バラナシ夜の路地。とにかく暗い)「まあ待てよ。わかったもう仕事の話はしないよ。普通に話をしよう」そうプッシィが言うので、俺は浮かしかけた腰を下ろした。「日本のフジテレビのスタッフにスギタっていう女の子がいるんだ…」 長澤まさみのドラマ『ガ…
バラナシ最後の夜だった。 夕食を取り終え、午後11時半ばにもなろうかという頃。FannyとYuiは部屋に戻りベッドで横になっているのだろう。俺も同じく荷物の整理をしていた。しかしこれで最後か…と思うと、バラナシの夜を最後にもう一度散歩してみたくなった…
話は半日ほどさかのぼる。 YuiとFannyと別れてバラナシの街を散策していた時の話だ。 喉が渇いた俺は、ガンガー沿いではなく一本道を入ったところにあるチャイ屋に入った。若い男二人が店員をしている店だ。そろそろバラナシを離れる日が近づいていたことも…
悶絶し疲れていつの間にか軽い睡眠に陥ってしまった頃になってドアがノックされる音がした。ドアを開けると、そこにはYuiとFannyが立っていた。 話を聞くと、どうやら単なる俺の超勘違いだったということだった。 彼女らは昼過ぎに大学を見に行き、そこで数…
夕方になり、俺は再びプージャを見に行くことにした。夕暮れどきになるとぽつり、ぽつりとバラナシ中から人がステージのまわりに集まり出してくる。昨日は人が多すぎて近くで見ることができなかったが、早めに行ったお陰でステージ左の前列の席を確保するこ…
夕方になり、俺は再びプージャを見に行くことにした。夕暮れどきになるとぽつり、ぽつりとバラナシ中から人がステージのまわりに集まり出してくる。昨日は人が多すぎて近くで見ることができなかったが、早めに行ったお陰でステージ左の前列の席を確保するこ…
一人でバラナシの街をぶらついていた。 FennyとYuiがバラナシの大学を見に行くといったが、 「Ves、あなたも興味ある?行く?」 『いや、全然ないw』 ということで昼間は別行動することになったのだ。 しつこいようだがこれが篠田真理子似の女の子だったら…
(ガンジス河のガート) クソまずい日本食を食べ終えた俺等は昨晩通った道を再び歩き始めた。そう、明るく危険の少ないうちに死者のガートを再見学しようと思ったのだ。最も賑わいのあるダーシュワメード・ガートを離れてゆくに従い通行人は少なくなるが、な…
3人が注文をして10分ほどした頃、ウェイターがまずFannyの料理を運んできた。 『………………』 「………………」 3人ともがそれを凝視して息を呑む。彼女が頼んだイスラエル料理だかというそれは、バナナのようにカーブのある、巨大な春巻きともいえるようなものだった。…
日の出を無事見終えた俺等は一旦GHで仮眠を取った後、遅い朝食を食べに出かけた。 一軒行ってみたい店があったのだ。 (バラナシの裏路地は建物の間にこんな看板がぎっしりと並ぶ) ダシャーシュワメート・ガートの付近を散策しているとそこかしこに設置され…
朝5時に目を覚まして下の階のYuiとFannyを起こしに行くと、既に彼女らも起きていた。慌しく準備を終えてGHの階段を駆け下りる。 目的は日の出を見る事だ。これもFannyが言い出した事なのだが、ガンジスの河の向こうから顔を覗かせる朝日は美しいのだと言う。…
「俺ってちょっと食事にはうるさいんだよね〜」 その友人は言い放った。学校の帰り道、神保町で夕食をどこかで取ろうと話し、店を探していた時のことだ。 『いもやっていう人気のある天ぷら屋にでもする?』 「え〜天ぷらかぁ〜。天ぷらは油の揚げる音の変わ…
夕食を食べに行く事になった。ダシャーシュワメード・ロードを抜けてゴードウリヤー交差点へくる。この辺りがバラナシ初日にfannyがオートリクシャーで来たかった場所だ。 車関係全て入場禁止のガンガー沿い、その裏の路地とは違い、道の左右に飲食店、宝飾…
ガイドブックによるとあれはプージャと呼ばれる儀式らしい(プージャGHの名前はここからとっていたんだな)。全工程が終わったようで、ステージのあったダシャーシュワメート・ガートに集まった人々は三々五々に散らばっていった。 バラナシの夜は暗い。街の…
(陽が落ちた頃のガート) 『うおっ…!』 ステージのあるガートは先程までよりもずっと人が増えていた。 あれよあれよと言う間にさらに人は増えていく。溢れんばかりだ。 俺達3人はもうステージの近くにはいられそうもないので、ガートの上の方に登っていた…
当然のように水しか出ないシャワーを浴びてさっぱりした俺は、fannyとyuiと再び外に出る時間までに買い物に行く事にした。ジーパンとスニーカーという格好では、水辺のこの街は動きにくすぎる。半パンとサンダルと、それとホテルで使うバスタオルが欲しかっ…
『さ、サンピエトロ寺院…』 「VES?何か言った?」 『あ、い、いや…なんでもない』 あーいかんいかんあまりの事に一瞬メダパニってしまった…。 それにしてもfanny…まだうら若いのに随分はしたないじゃないか!簡単にそんな男と一緒の部屋で寝泊りするなんて…
ここで簡単にバラナシという街の構造を説明しておく。ガンガーつまりガンジス河があり、その岸辺にガートと呼ばれる階段状になって沐浴できる堤がある。季節によって河の水位に変化がある為、沐浴しやすいようにこのような構造になっているのだろう。 そして…
バラナシ行きの飛行機が降りようかという時、声をかけられた女性に期待しまくりんぐでゆっくりと首を振り向かせた俺。 (やばい俺のインド旅行楽しくなってきたwww)クルーリ! 『………………………』 いやいや、俺も人様の容姿に文句つけられる資格はないっすよ…
くっくっく。はっはっは。だーはっはっはっは!! この日は朝から笑いが止まらなかった。 何故ならデリーを離れ空路にて聖地バラナシに飛ぶ日だったのだが、それに使う航空会社がキングフィッシャーという会社だったからである。説明が必要になるが、この会…
デリーの大通りを一本脇に入った商店街を5分あまりカメラ撮影した動画。 この雰囲気に埃っぽさと不快な暑さとアンモニア臭が加わると、もうそこはデリーだ。
モスク内は外側の照り付けとは打って変わってひんやりとして気持ちがいい。屋根の影になっている大理石の床の冷たさが靴下を通して伝わってくる。暑さに辟易していた俺は、靴下まで脱いで裸足になった。ヒョー涼しいなあ!モスクといえばお祈りの場のはずな…
え〜〜そこのキミ。そう、そこで頬杖つきながら読んでるキミ。VESの冒険の書、っていうかVESの妄想の書でしょ〜アハハとかVESのナミダ ノ イロ ハ キットだよね〜とかいうのは や め と こ う ぜ ! w イッブソンのあれはだなぁ〜インド人さんに突っ込んだインタビュ…
(レッドフォート手前の道路沿いのレモン飲料の屋台。飲みたかったけど危なそうだったのでスルー) 二度あることは三度ある…はず、と信じた俺はレッドフォート内部に進んでいった。うーむ…イッブソンのことを考えるとこう…胸が苦しくてバクバクすんだぜ。こ…