バラナシ16・日本食再び


悶絶し疲れていつの間にか軽い睡眠に陥ってしまった頃になってドアがノックされる音がした。ドアを開けると、そこにはYuiとFannyが立っていた。



話を聞くと、どうやら単なる俺の超勘違いだったということだった。




彼女らは昼過ぎに大学を見に行き、そこで数時間を過ごした。そのまま宿に帰ってこようとしたのだが、Fannyが「インドの映画館に行ってみたい!」と言い出したらしい。そこで映画を見て、街をぶらぶらしていたら帰るのが遅くなったらしいのだ。


『VESごめんなさい、待った?ご飯食べたかしら』と彼女らは聞く。いや、すいませんアホな妄想をして一人で突っ走って悶絶してました。そう、俺はロリコンでもなんでもないのだ(汗)


食事をしに行く事になり、彼女らの希望で日本食リベンジをしに行く事になった。




行ったのはスパイシーバイスという店。ここは地球の歩き方にも載っている店だ。いくつかのテーブル席と奥のボロい座敷がある中規模の店で、夜も大分遅いせいか客は少ない。が、店の端に日本人のギャル二人組がいて日本食メニューを食っていた。

俺は唐揚げ定食を頼んだ。シバの店より少し高い。が、出てきたものはシバの店のものよりも数段納得できる味だった。まず唐揚げがしっかりとしたボリュームで6個ついてきて、噛むとジューシーな肉汁が溢れ出てくる。ご飯はインド米を無理やり水っぽく炊いて粘り気をだして日本米に近づけたものだが、限られた食材の中での努力がうかがえて好感が持てた。
それにキムチのようなものと味噌汁らしきものがついていて、これぞ日本食に理解のある料理人が作ったと言うものだったのだ。Yui達も今度は満足げな表情をしていた…。そうちゃんとした日本食はウマいんすよ…!

満腹になった俺等は宿に戻り、解散した。



こちらは後日行ったイーバカフェ。スパイシーバイスより更に高く、街から少しタクシーで移動しなければならない場所にあるが、店内はイイ感じの雰囲気にできており清潔。


おろしから揚げ丼。もうこれは日本で出してもそこそこイケるのでは、という味。餃子も食べて1000円〜2000円くらいだったかな?インドの地元料理と比べると割高だが、このくらいまでお金を出せばちゃんとした日本食が食えるのだ。安い店の日本料理は大抵似非料理が出てくるので、頼むなら怖いもの見たさで!




バラナシ17に続く。