リアルドラクエの城を見に行こう!(3)


※この記事は10/6・7・8で三つに分かれています。これが最後。


音が鳴りエレベーターのドアが開く。俺の素敵なモスクワ物語の始まり!!w




「ストップ。ノー。バックバック。ゴールーム」
エレベーターの前には小柄だが先ほどのSPと同じスーツを着た男が立っていて、人を殺めた事があるのではないかというような冷めた鋭い視線をこちらに投げかけると、手で振り払うような仕草をした。
『い、いや俺等ホテルから出るんじゃなくってそこのバーに行きたいだけなんスけど…(英語)』
「ダメダメ、とにかくエレベーターから出るな。部屋に帰れ…」


はいモスクワ物語終わり…俺等って囚人かなんかなのかよ…。



                      ※



そんな訳で当然のように何もないまま彼等と別れた俺は、一人ニース行きの飛行機に乗り、ニースを訪れた後カルカッソンヌに辿り着いた。


カルカッソンヌには新市街と旧市街「シテCITE」があり、城壁に囲まれた街があるのは旧市街の方。二つの街は橋で繋がっている。



ヨーロッパの城なんかの近くや城壁内の街などには、このような実物大の模造刀や武具などを売る店が必ずある。刃がないことを除けば本物さながらの重量感やディティールで、うっとりするほどカッコイイ。日本では秋葉や鎌倉にこれらの商品を輸入している店がある。



夜にはライトアップする。ま、中々キレイ。



カルカッソンヌには3日くらい滞在したが、ハッキリ言って城は1日で飽きた…。まぁ実際行ってみるとそんなもんだ。この話の前置きがめちゃめちゃ長かったのは、当のカルカッソンヌで大して面白いことがなかったからである。




この地方の名物料理カスレ。白インゲンと肉の煮込み。うまいことはうまいんだけど、死ぬほど油ギッシュな料理…。名物だからと連日食ってたら、体が拒絶反応を起こしたのか腹痛&超高熱を起こして1日起き上がれなくなった。『か、風邪か食あたりかわからんが熱がすごいんだ…い、医者を呼んでくれ…』必至に部屋から一階のフロントまで辿り着いた俺は、オーナーにそう訴えた。が、オーナーは面倒くさそうな顔をすると、「お前の言ってる意味がわからなーい」というように肩をすくめて自室に引き払っていった…花瓶で頭をハタこうかと思った。フランス野郎は血も涙もないッス…。